西野監督が名将過ぎる件。
どうもです。市川です。
うん。久しぶり。凄く久しぶり。
最近、寝不足です。(理由は以下)
さてさて、世間ではWカップの話題でだいぶ騒がれていますね。
私も昨日、クライアントさんにポーランド戦について「どう思いますか?」と質問されました。
私は即答。
「いや、もう1試合観れるんだよ?それ最高じゃない?それ以外に何かあります?」
本当にこれだと思うんですよね。
過去一番に国民が無関心なWカップ。
そんな風に言われていた大会だった今回のロシア大会。
それが、この盛り上がりですからね。
普段サッカーを見ない人達でさえ「あの試合はどうなの?」とか興味持ってる訳ですよ。
最高じゃないですか!
※コアなサッカーファンのほとんどはあの闘い方に賛辞を送っていますが。
個人的には、この予選リーグを通じて西野監督から学べる事がたくさんありました。
こんな事を言うのも非常におこがましいのですが、私も人を指導する仕事をしています。
一、指導者の立場として見ても、この3試合の西野さんは優秀過ぎると感じました。
- 結果から逆算し確率の高い方を、信念をもって選択する。
- 必要な時に必要なカードを切れる決断力。
- 選手のモチベーションを上げるために、西野さんが行った演出。(川島の事です)
- 短時間過ぎる信念をもった決断。
- 最終的に最高の結果を出した事。
ポーランド戦の闘い方に違和感を持っている人達に言いたい。
これ、超レアケースだから!いつもこんな闘い方しないから。だから、ベルギー戦も応援しましょう。
(すげぇ朝早いけど。)
朝のワイドショーで「こんな戦い方して良いんですか?日本はどこを目指してるんですか?」なんて、意気揚々と発言している人がいましたが、
こいつ、昨日しこたま呑んだんか?酒抜けてないんか?って思いながら観てました。
「日本のサッカーは最終的に何処を目指しているんですか?優勝ではないんですか?もっと未来の事を考えて、、、」
なんか、鬼の首を取ったかのように活き活きと発言していましたが…
今大会で優勝出来る可能性をグループリーグ突破というカタチで勝ち取ったのに、その評価もせず、なに未来の話してんだ?コイツ…やっぱ酔ってんのか?
って、イライラしたのは言うまでもありません。
他会場の途中経過を知り、あの決断を下すまでの時間は10分も無かった。
その短時間で色々な事が頭を巡ったと思います。
ドーハの悲劇、アトランタオリンピックの経験、選手の事、現在の日本のサッカー事情、最悪の事態に陥った場合の事。
その上で、あの戦略を決断し選手に指示を出した西野監督。
ピッチ内の選手にもその意図が明確に伝わるように、香川でも本田でもなく、若手選手でもなく、キャプテンの長谷部を投入した采配。
「西野さんすげぇ…もし俺がその立場だったら、この判断は出来ないだろうなぁ…。」なんて思いながら、私はすぐチャンネルをセネガル対コロンビア戦に変えました。
(守れ!コロンビア!モードに切り替えた訳です。)
結果から逆算して、一番目標を達成する確率の高い選択肢が「賭け」だった。
もうカイジの世界ですよ。圧倒的博打です。
その賭けに結果的に勝った訳ですから、せめて日本の人ぐらいは手放しで賞賛して然りのはずなんですけどね。
そりゃ、海外の人は批判するでしょうけどね。
そもそも、西野監督はやりたくて監督になった人ではないはず。
さかのぼる事約2ヶ月前・・・
4年に1度のWカップに、日本国民は過去一番で無関心でした。
テストマッチの結果も連敗が続き、明るい話題もなく、「Wカップ? 最近、代表弱いしね。どうせ出るだけでしょ?」
サッカーファンすらも、そんな事を言う始末。(私も含め)
その上、前監督のハリルさんは、これまで日本のエースだった本田&香川を外す雰囲気。
おそらくですが、サッカー協会以上に頭を抱えたのは、テレビ局や広告代理店の人達なんじゃないか?と思います。
放映権料の問題やスポンサー、選手と契約している企業など様々な、『スポーツとお金の問題』が絡んでいた事も少なからず理由にはあったのではないか?と思うのです。
そして、大人の誰かが提案したんでしょうね。
「直前だけど、監督変えちゃダメかな?」って。
このままハリル体制でWカップが始まっても、結果が望めないなら、せめて国民の関心をサッカーに向けさせる。
荒療治だがこれを行えば賛否が巻き起こる。結果的にWカップの事がニュースになり、国民の話題になる。スポンサーさん達を安心させる事が出来る。
あえて「賛否」を起こす為の監督交代だったのではないか?と想像すら出来てしまう訳です。
※私の想像も含んでいますので、真意の程は定かではありません。
西野さんはその矢面に立つ立場になっただけで、自ら望んで代表監督に就任した訳ではないのではないか?と・・・。
いわば「Wカップ サッカー日本代表」というコンテンツを取り巻く大人達の「賭け」に
『ジョーカー』として切られたカード。
それが西野ジャパンの誕生だったのではないか?と思うのです。
そんな西野さんが土壇場でチョイスした決断が『大博打』っていうね。
結果、その大博打に勝った訳ですから。
誰が書いたの?このシナリオ?素敵過ぎません?
という訳で、私はピュアにもう1試合を楽しみたいと思います。
ベルギーめちゃくちゃ強いですし、ボコボコにされる可能性も大いにあります。
現地ロシアの人はキックオフからブーイングをかましてくるかもしれません。
それでも、日本の勝利を願って。
だって、勝ったらもう1試合あるんだよ。
それ最高じゃない?