思考停止からは何も生まれはせぬ。
どうもです。市川です。
私にも修業時代ってモノがありました。
まあ、今でも修業中みたいなもんですが…
※いつまで経っても修業中なんだろうなぁ…きっと。
20代半ば、私の修業時代、色々と物事を教えてくれる方(俗に言うメンター)とのやり取りで、絶対にやっちゃイケないルールがありました。
「解りません。教えてください。」
このコミュニケーションはNG!
こういう形式で質問を投げ掛けても「で?」って回答が返って来るのがオチ。
当時、右も左も解らない若輩者の私からしてみれば、そこそこ厳しいルールであった事は言うまでもありません。
ですが、その時に教わった事は…
「思考停止からは何も生み出す事は出来ないよ。」
という事。
教えてあげるのは簡単。
でも、君は私の会社の社員では無いよね?
君は自分のビジネスを創りたくて、日々頑張っているんだよね?
「教えてください!」
⇒「はいよ!ここはこうすれば良いよ。」で推し進める事は、君のビジネスではなく、私のビジネスになるんだよ。
それじゃ、サラリーマンと何も変わらないよ。
そして、そのスタイルで私と関わりたいのであれば、君に拒否権はないよ。「出来ない」「やれない」は言わせないよ。
そのプレッシャーに耐えうる覚悟があるのなら、私に「解りません」をそのまま投げてごらん。
こんな有難いお言葉と共に、なぜ?そのコミュニケーションがダメなのか?を説いてくれました。
当時の私の正直な感情としては…
話の理屈は解るけど、
もう少しヒント的なモノ頂けませんかねぇ!
みたいな感じでしたけどね。(笑)
そして現在、人を導く立場にならせて頂き、これまで数多くの人達とお付き合いをさせて頂いておりますが…
考えない人
…ほんと多いよね。(汗)
けれど、1つだけ確かな事は、皆さん考えられない訳ではないんですよね。
自分の発言に自信が持てなかったり、否定されたらどうしよう?という事が頭にチラついて、自分の意見を言う事に抵抗を感じているだけなのだとは思います。
当時の私がそうだったから、その気持ちは充分に理解する事が出来てしまう。
でも、思考停止の先に生まれるモノは1つも存在しない事も、解っている自分がいる。
だから、話の仕方も「取説を読むような感じ」で物事を言わないように心掛けていますし、少しずつでも自らで考えられるようになるワークなども取り入れながら、私はクライアントさんと向き合っています。
実は、この問題は、私達日本人が受けてきた教育が”それ”に向いていないのも1つの原因だったりします。
- 朝、学校に行けば1日のスケジュールは決められている。(時間割り)
- 自分の決断で何かを決めるのは、高校受験の時がほぼ初めて。それも、ほとんどは先生や親御さんの意向が優先される。
- ほんの少し、輪からはみ出るだけで異端児扱いされてしまう。
- 指導者が個性の磨き方を知らない。
収入がめっちゃ安定している人から”良いサラリーマンになる為の教育”を、幼少期から受け続けて来ている訳ですから。
当然っちゃ当然です。
ですが、これも悪い事ばかりではないですけどね。
この教育のおかげで、私達日本人は「任された仕事は何があっても全うする」気質が身に付いている事もありますからね。
最近は、これすら否定する世の中になってきつつありますけど。
で、当時の私が、メンターさんに対して、どういうコミュニケーションを心掛けたか?というと…
「2択で回答出来る質問」をこちらで準備する。でした。
- この解釈で間違っていませんか?
- こうしようと思うのですが、どう思いますか?
- A案とB案、どちらが良いと思いますか?
これを心掛けたとたん、コミュニケーション(ビジネスセッション)がスムーズに進み、どんどん新しい企画を自分でも打ち出せていけるようになった訳です。
このセッション方法であれば、
回答側は YES or NO で回答してくれます。
間違っていればNOですし、正しければYESです。足りない箇所があれば、補足もしてくれます。
A案 or B案 であれば、
セッションの中で C案 を提案して頂ける事も多々ありました。
どちらも悪くないけど、だとするならこういうカタチの方が良いのでは?と。
あれから約10年経って、本当に想う事があります。
当時、考えさせてくれて、本当にありがとうございます。と。
おかげ様で、初めての分野であろうと、自分の知らないジャンルであろうと、自分なりの企画を組み立てる事が出来るようになっております。
思考停止の先からは、何も生み出す事は出来ません。
これは、あなたがサラリーマンであっても、経営者であっても、起業家志望の人であっても一緒です。
だから、最低限自分で調べてみるなり、自分で考えてみる事が絶対に必要です。
その上で、上司や先輩、あなたのメンターさんに対して「2択の質問」を心掛けてみてください。
きっと、すぐに答えてくれるはずです。そして、仕事もスムーズに運べるはずです。
すごく余談ですが…
そう考えてみると、
嫁:
あなたお帰りなさい。
ご飯にする?お風呂にする?
もの凄く「昭和の新婚感」が強いやり取りですが、この質問って、なんだかんだで家庭内のコミュニケーションを図る魔法の質問なんだなぁ…という事に気付かされます。
だって、この質問されたら、旦那さんは無視できないもんね。2択だし。
最近の奥さんは、この質問してるんですかね?
そ・れ・と・も?
ってドリフのコントみたいな事してる夫婦って存在しているんですかねぇ…
いたらいたで、
そこそこ冷ややかな目で見ますけどね。